初”深淵”。
わしのイメージでは、老害ホイホイの1つであるシステム『深淵』の第二版をやる機会が出来たので乗ってみた。ルールブックは1stも2ndも読んだこと無いし、やたこともないと言うGM泣かせのPLで気にせず参加(w
システム
『能力値+2d6』の単純なシステム。技能を持ってると能力値じゃなくて技能値+2d6になるのがちょっと変な感じはしたが、まー慣れてしまえばどうと言うことはない。
しかし、今で言う『ブレイクスルー』がちょっと特殊。
PCには、それぞれ『推定寿命』と言うモノが設定されていて、残り寿命がいわゆる『ヒーローポイント』的に使える。わしが今回使ったサンプルの『吟遊詩人』だと残り寿命26年。主に使うのは、判定振り直し(4年)、適正なRPをした縁故に関係する判定に+縁故値(1年)だと思われる。縁故は、PCとの強い繋がりのある人、モノなどの様で吟遊詩人の場合は愛用の竪琴なんかにもある。
多分、一種のロールプレイ支援システムなのだろうが、この『リソースが寿命』ってのが、わしみたいな貧乏性には非常に使いづらい(笑)
あとは、『運命』。これがキモになるのだろうか?第一印象は『夢見がちなハンドアウトテンプレート*1』なんだが、FEARと違ってシステム的なアプローチよりも、テクスチャ寄りな感じなのでなんとも使いにくい。ただ、インパクトはあるので上手く使えれば印象変わるのかもしれない。ちなみに、わしが貰ったヤツは(名前忘れた)『オレもお前も、貫通で30ダメずつ食らえ*2』ってヤツだったんだが、わしのHP6だったんだよね……どーしろとっ!?(w
感想
ネタゴンがなんだか大失敗だった面でションボリして帰ったのだが(^^;後になって考えてみると、問題は全員のマインドセッティングに有ったんじゃないかと思った。
今回のメンツは、FEARゲーもD&Dもやる人ばっかだったんだが、『深淵=お話*3重視』って感じの印象を多かれ少なかれ持っていて、そこからFEARゲーをイメージして進めていたような気がする。PL4人のうち3人は初めて、1人は2回目?そしてルールブックを持っていて読んできた人も初回組の1人だけ。と、なるとハンドアウトでコンフリクト気味の目的を与えられても――落とし所を探す――わけだ。実は、コレこそが失敗*4の原因だったんじゃないかと思う。
予定調和的に共通の目的、共闘理由を見つけだし、大団円に持っていくと言うのは、FEARゲーのシナリオではよく見る光景だが、デザイナーが『物語を作り出すゲーム(だっけか?)』と言っているらしいことを考えても、そんなコトを期待されたシステムではなくて、むしろ好き勝手にやって、その結果を楽しむ的な所に深淵の良さがあるような気がした。そう考えると『そりゃー老害大喜び』だよな(笑)昔懐かしのTRPGの風景が今ここに復活!って感じだもん。
と言う訳で、深淵は箱庭っぽくシナリオの設定はちゃんと作った上で、アドリブっぽく流れに身を任せてシナリオ進めるとそれっぽくなるんじゃなかろうか?折角カードに書いてある夢見がちと言うかどーとでも取れる*5ポエム(笑)とか生かした方が深淵っぽく見えるんじゃないだろうか?と愚考。
まー『やりたい放題のゲームをやって上手く回ったり、話が繋がったりした時の楽しさリターン』って発想自体は分かるんだけどねー(^^;それをシステムに盛り込んでも、偶然起きた状況には勝てないような気もする。