FEARの看板の1つであるトーキョーN◎VA The Detonationを買ってきた。
世界設定は、近未来アクションと言うかサイバーパンクと言うかまーそんな感じ。地軸がずれて、南極ー日本ー北米のラインが赤道になっていると言う所は、目新しいけど世界はメガコーポに支配されてるし、王道通り。
地軸がずれたことによる影響をあまり受けなかった日本が鎖国化して、その出島として作った東京湾に浮かぶ人口都市が舞台となる「トーキョーN◎VA」になる。
邦訳されたもしくは国産(あったっけかな?(^^;)のサイバーパンクTRPGで成功したと思えるものは思いつかない。にも関わらず攻殻機動隊をはじめとして、特に漫画にサイバーパンクネタは多いし、マトリックスなんかの映画にも結構それっぽい(パンクじゃなくて近未来アクションっぽいけど)のがある。だから、N◎VAの新規ユーザーの多くはそういうものを求めていると思っていた。
が、実際にはN◎VAのルールを読んでみると、よく言われる「再現性の高さ」というのが最大の売りなのかもしれないと思うようになった。ルールブックを読むまでは、わしの中でのN◎VAは「和製サイバーパンクTRPGで、ダイスレス」と言うものだった。しかし、今の印象は「漫画や映画や小説(特にラノベの)によくあるごちゃまぜ近未来アクション」で、ある。
サイバーパーツはある。メガコーポだって、悪の政治家だって、ストリートのマフィアだっている。でも、魔法、生体兵器、超能力者、ヴァンパイアまでいるらしー*1、んで特技にはスタンド(名前違うけど)まであったし、もー滅茶苦茶(笑
よーするに、そこがN◎VA大好きな人たちのツボで、ダイスレスで成功失敗を(有る程度)自己判断で決められるところでは無かったような気がする。ちなみに、特技も技能数も少ないが、裏を返せば1つ1つの能力の幅が広いコトを意味するのだろう。この脳内補完の余地が広いことと神業の「結果がこうなれば演出はご自由に」的なところが受けているのだろう。
あと、アイテムが少ないのは、まーFEARだし仕方がないだろう。エキスパンションやSSS(シナリオ)、GF誌なんかで追加されているので、クロームブックなしのサイバーパンク2020だと思えばそんなに怒るほどは少なくない。が、サイバーパーツだけは足りない感じかなぁ(^^;
もっとも、どんなゲームだとしてもダイスレスの時点で、シミュ研な連中はダメだろう。が、ダメな人たちならむしろ良いのかなぁ?(^^;;
そーいや、GFの追加アイテムに「白兵武器を撃ち出せる弓」とか「武器に光学迷彩して見えなくするオプション」とかあるのは、どーよ?(w
あと、もう1つ特徴があった。
版が進むごとに、ちゃんと背景世界の時間が進んでいるのだ、ぱっと思いつくのはトラベラーの第三帝国崩壊とAD&DのTime of Troubleだが、忘れちゃイカンのはTORGだろう。詳しくは知らないのだが、TORGはシナリオの結果を世界設定に反映させていたはずなんだが、N◎VAもそれをやっている。
一応、のご氏がルーラー(いわゆるGM)でわしの相手してくれそーな感じなんで、継続的にやるなら、世界設定を追うって意味でSSSに手を出してみてもいいかもしれない。
*1:エキスパンションなので未確認