クジラのソラ 01／瀬尾つかさ（富士見ファンタジア文庫）

クジラのソラ 01 (富士見ファンタジア文庫)

　ロケットガールの前に、「そーいや富士見で読んでないのがあったなー」と思い出して読んでみた。文章が少々硬い気はするけど、面白かった。思うに、この手の『（科学）技術＋競技』のパターンが好みなんだな、多分。恐らく、わしの中では『サイバーフォーミュラ』とか『湾岸ミッドナイト』みたいなレースもの？と『ブレイクエイジ』みたいなヤツが同じ分類なのだろう。

　話は、異星人が持ち込んだ（多分、軍用シミュレーター）による競技《ゲーム》の話。《ゲーム》は、銀英伝のSLGみたいな惑星制圧して拠点作ったりする＋艦隊戦をするもの。３人１チームで、世界大会優勝者（と、輩出国）には異星人のハイテク技術提供が約束されているかわりに、チームメンバーは宇宙に連れて行かれる。主人公は、兄がかつての優勝者で、それを追ってプレイヤーになった。

　あとは、かつてのメカニック（メカニックは連れて行かれない）とか、優勝者の娘とかが出てくる。そして、アウターシンガーと呼ばれる「ニュータイプ（笑」とかが絡む。国家的には、ハイテク技術を得ることでアドヴァンテージを得られるとかいろいろあるけど、まーそっちはあんまり関係なくて、主人公が『ニュータイプ』と『直感で動くニュータイプと（限定条件下では）互角以上に戦うオールドタイプ』に挟まれて悩むのかと思ったら最後に覚醒してた（＾＾；

　オールドタイプの人は、高速の打撃艦隊だけ使うビッテンフェルトみたいな扱いの人なのに、なんかむっちゃ扱いが良いのが珍しいなぁーと思った（笑）