ハルヒの3冊目。
もっとも、長編ではなくスニーカー誌に掲載された短編集。
そもそも、ラノベの短編集ってのは、キャラ萌えとかシチュエーション萌えに特化しすぎている印象のものが多くてあんまり好きじゃないのだが、まー毒を喰らわば皿までなので、みったん大絶賛だし読んでみる。
みったんの「ハルヒはダブルクロスっぽいじゃないですかー*1」と言う主張は、全く同意できないのであるが(笑)、たしかに大絶賛するだけあって結構面白かった。
#と、言っても別にドロドロでも鬱でもない(ばき
思うに、ハルヒのシリーズは各キャラクターの立ち位置が明確になっていて、かつ事件解決のためのワイルドカードを持っていたりするので、ハルヒが突然起こした事件を解決するだけの話にするときれいに短編になるんじゃなかろーか?
でも、それだと長編はなんだ?ってことになるんだが、この作家短編向きなのかもしれないと思う。実際、「〜憂鬱」は、各キャラクターの説明なんかも必要だから仕方がないけど、「〜溜息」は少々間延びしている気はする。
その点、短編集の「〜退屈」はよく纏まっていると思う。
もっとも、中の一編「孤島症候群」が単にわし好みのクローズドサークルネタで、目が曇ってるだけかもしれない(笑
「きっと変な建物なんでしょうね。設計した人の名前*2分かる?」
とか
「それでその建物は何て呼ばれているの?」
「と言いますと?」「黒死館*3とか斜め屋敷*4とかリラ荘*5とか纐纈城とか、そんな感じの名前がついてるんでしょう?」
「いえ、特に」「おかしな仕掛けがいっぱい隠されてたりとか、設計した人が非業の死を遂げたとか、泊まると絶対死んでしまう部屋があるとか、おどろおどろしい言い伝えがあるとか」
「ございません」「じゃあ、館の主人が仮面かぶってるとか、頭の中がちょっと爽やかな三姉妹がいるとか、そして誰もいなくなったり」
「しませんな」
がっかりだよ(笑
が思った。上の記述は有名どころのネタが大半だけど、それなりにミステリ読んでないと書けない文章なので、この作家は大丈夫(なにが?)な作家かもしれないなぁ〜
ところで、「纐纈城*6」と「ちょっと頭が爽やかな三姉妹」ネタがわからん。気になるー(きぃー
#仮面の主人は、犬神家か水車館だよね?(^^;