その筋では有名な「暗黒太陽の浮気娘」を今更読む。そもそも、最初にこの書名を知ったのは、十角館の殺人を読んだことで新本格にハマった頃、砂村に薦められた時なのだが、なんせ活字ならなんでも良いヤツの言うことなんで、たいして気にしていなかった(^^;;そして、数年後作中にD&Dに関する記述があるミステリとのことで興味がでて探したが見つからず……
やっと、見つけた場所は古本屋。たしか、1〜2年前だと思う。ところが、この本読んでみると翻訳もの特有の読みづらさと、ミステリとして読むと一向に事件が起きない展開の遅さで何度か途中で投げる(苦笑
そして、ついに読み終わったのだよ。
話の中心は、殺人事件の方ではなくルビコンと言う日本で言うとSF大会かJGC*1みたいなものかな?の会場で起きる。ただし、殺人が起きるのは丁度真ん中辺りで、それまでは延々とルビコンの出し物、参加者たちの話が書かれている。
大会執行部の苦労、招待客のファンタジー作家、同人誌を売る連中、SLGゲーマー、TRPGゲーマー(TSR社の<最高機密>って訳されてるゲームってなんだろう?)、メールゲーマー、トレッキーetc.etc.
そんな参加者を書きたいだけのような印象(^^;;
そういう部分を楽しめれば、まーそこそこ。ミステリとして読むとがっかりする(;_;ちなみに、犯人は速攻で分かりました。
で、問題のD&Dなんだが、作中で主人公の新鋭のSF作家がDMをやるシーンがあるのだが、まー昔ながらのTRPG風味*2はある。D&Dだとハッキリ明記されていてTSRの許可も取ってるっぽいのだが、D&Dやるのに判定でd100振ってるのはどーよ?(笑
まーミステリじゃなくて、アメリカのマニアのフィクションが読みたいなら読んでも良いかも(ばき